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脳感疲労軽減運動

感情労働による問題点

現今、自分の感情を抑制し職務を遂行する「感情労働」の領域が拡大しています。従来よりあった「ソフトのサービス(心情的サービス)」との大きな違いは「ソフトのサービス」がクライエントにとっては歓迎され喜ばしい付加価値にあったのに対し「感情労働」は権利意識や自己顕示欲が高い相手に対しても平常心を保ちながら不快な想いをさせず与えられた職務を遂行する所にあります。
CA、看護師、コールセンター、苦情対応係他はその代表であったが最近では教員に対するモンスターペアレンツ、高級マンションのフロアに居るコンシェルジュに対する本来業務以外の依頼、交通誘導の警備員に対する、ドライバーの横暴な言動等その範囲は拡大の傾向です。これら職種に共通して言える事はクライエントの感情を害しひとたびクレームやトラブルが発生した場合は会社からは能力不足、適正の欠除と評価されてしまう事です。その為ここに従事する人々の感情披露と心的ストレスは増加の一途で現状不適合におちいったり、一見普通に仕事をしている様に見えてもボーダライン(境界線人格障害)といわれる人々が増えています。
又、心理的抑鬱状態になった事で免疫力が低下、呼吸器感染症を繰り返したり、自律神経の乱れよりストレス関連疾患に陥っています。
企業を支えるのは人であり技術やサービスを提供するのも人です。その人達の感情の乱れ心身面の不調は、技術サービスの質、営業の生産性の低下を招くばかりかその先には、ヒューマンエラーやトラブルにより重大な事故、事件に繋がる危険性も孕んでいます。最近では3月25日に発生したジャーマンウイングス9525便の航空機事故が記憶に新しい所です。

脳疲労が心身に及ぼすチャート[PDF:112KB]

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設置主旨

かつて、米国のC.マレー氏は21世紀初頭は、人類に死をもたらす新型感染症やエイズ、ガンよりも精神疾患の方が大きな脅威になると未来予測を発表し大いに話題になりました。日本では72頃、交通事故死者と等しかった自殺者も事故死は半減し自殺者数は倍増の傾向で今日に至っています。この40年間急速な外部社会の変化が現代ストレス症候群という暗雲が我々の頭上を覆っています。
政府は本年より従業員50人以上の企業を対象にストレスチェックを義務付ける対策にでましたが、具体的改善策は示しておらずそればかりか相反する成果主義導入の審議に入る等根本的要因からの改善策は残念ながら見えてきません。
メンタル面における予防医学の普及と支援組織ネットワークは、欧米に比べ日本は未だ未整備で日本の国民医療費の占める薬剤費は4割を超えその中でも精神科医が使用する抗鬱剤や睡眠導入剤は増加に一途であり対処療法的薬剤の使用は習慣性と依存度を増すことが懸念されます。
本会では感情・脳疲労の軽減と心に起因する苦しみで体調を崩しボーダーラインに立っている相談者(クライエント)の改善、ケアテイカーの育成更には本ミッション(脳感疲労軽減運動)の主旨に賛同ご参加下さる事業体、技術者、個人をゲートキーパーとして推奨認定させて頂き現在の実情に沿った支援組織の整備をして参ります。多くの皆様より本活動にご参加頂けることを切に希望致します。

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